自分を守るために生まれた人格。自分の知らないところで起こる出来事。『殺人鬼を飼う女』

堪えられない状況から自分を守るために生まれる存在。ひとりの中に存在する複数の人格。
それらが生まれるのは心を守るため働く自己防衛本能。
今回は、解離性同一性障害の女性を描いた作品2019年公開の映画『殺人鬼を飼う女』を紹介します。



◆INTRODUCTION


櫻木京子には、幼いころ義父から受け続けた虐待によって4人の人格が生まれました。
その人格のひとりである直美と出会ったのは、20年前の2月14日、義父がビルから転落して亡くなる事故がきっかけでした。
直美キョウコに対しての愛情が強く、仕事以外で男と話すことを許せないほど嫉妬心が強い人格でした。

ある日、引っ越したマンションで洗濯物が隣の部屋のベランダに飛ばされてしまい取りに行くと、そこに住んでいたのは櫻木京子(キョウコ)の好きな小説家 田島冬樹だったのです。
飛ばされた洗濯物を受取ったキョウコは、「図々しいお願いと思うのですが・・・」と切り出し、まだ読んだことのないデビュー作を貸してほしい頼みます。すると田島は、時間のある時に探してみると了承するのでした。

田島は、デビュー作である小説 [ 私のなかの私 ]を見つけ櫻木京子に渡しにいくのですが素っ気ない態度をとられてしまいます。
小説を受取った櫻木京子(直美)はその本をゴミ箱に捨てると、約束をやぶり他の男と親しくしたキョウコに嫉妬心を燃やし強引に愛しはじめるのでした。

後日、田島はゴミ捨て場で櫻木京子に貸した小説[ 私のなかの私 ]を見つけます。そこになにも知らず仕事に向かう櫻木京子(キョウコ)がやってきて田島に挨拶すると、思い入れのあるデビュー作を捨てられたことに激怒するのでした。しかし、櫻木京子(キョウコ)は、小説を貸してもらったこと、そして捨てたということを全く覚えていなかったのです。仕事から帰ってくるとマンションのエレベータで田島に会ったキョウコは、あらためて本を捨てたことを謝罪します、すると田島は、小説の主人公に好意を抱きながら書いたため思い入れが強いと言うのでした。その思いを聞いたキョウコは、「誰にも、親にさえも愛されなかった穢れた女なのに」と返します。

その言葉を聞いた田島冬樹・・・

 

自分(キョウコ)の知らないところで起こる事への不安。

金の無心にくる母親に怯えるキョウコ。

20年前の義父の転落死は事故だったのか?


[PR]


◆CAST

櫻木京子 幼いころ虐待にあっていた。複数の人格が存在する女性。

キョウコ(飛鳥凛)主人格。親からの虐待を引きずっており母親に怯えている。

直美(大島正華)きょうこを愛する人格。

 

ゆかり(松山愛里性に奔放な人格。

ハル(中谷仁美)幼い人格。

・・・(・・・)

田島冬樹(水橋研二)小説家。櫻木京子と同じマンションに住む隣人。

櫻木友香里(根岸季衣)京子の母親。

峰岸亮太(吉岡睦雄)母・櫻木友香里の恋人(ヒモ)

店長(浜田信也)京子の勤務先の店長。

 


※ブログ内で使用しています画像などに問題がありましたら[CONTACT]より連絡をお願いします。取り下げ、削除など早急に対応します。


[PR]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です